山に入って遊ぶとき、ハイクは全てのベースになる。ハイクの先には数多くの可能性がある。自分の住む場所や地域にも目線を変えれば新しいフィールドは存在している。そんな鋭利な感覚を持ち合わせた野人になろう。

北野拓也(きたの・たくや)

1972年東京生まれ。父親の影響で幼少期より山に親しみ、登山からクライミングに傾倒し、現在はマウンテンランニングを中心に活動。兵庫県の六甲山麓のアウトドアセレクトショップ「Sky High Mountain Works」にて、スクランブリングなどをミックスさせたライト&ファストな山行やオーバーナイトでのファストパッキングスタイルを発信。自分の住むところから自然へと向かう、北野さんのシンプルかつストレートなあり方は多くの人の共感を得ている。

●時間：11月5日(土)16:30〜17:45(1時間15分)　

トレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」の編集長である佐井聡さんと、同じくTRAILSエディター＆フィルマーである小川竜太さんによるロング・ディスタンス・ハイカーについてのトーク。大自然の中、野営をしながら長期間にわたり長距離ハイキングの旅をするロング・ディスタンス・ハイキング。海外のハイカーと接したり、今年初開催した日本のロング・ディスタンス・ハイカーの集い「LONG DISTANCE HIKERS DAY 」で見えてきたリアルな世界感を共有します。

●時間：11月5日(土)14:00〜14:50(50分)　●料金：500円　●定員：なし

アウトドア用品のセレクトショップ「MoonlightGear」の運営や「OMM」を主催するなど多様な活動を行っているnomadicsの千代田高史さんによるウルトラライトの展開術についてのトーク。ULハイクを目的としてではなくベースとなるものだと考えたとき、その先にはもっと多様で新しいあり方が見えてくるだろう。軽量化の先の選択肢としてのバイクパッキングやファストパッキングのように、ULを軸に他のアクティビティと融合することで可能性は無限に広がる。

●時間：11月6日(日)9:00〜9:50(50分)　●料金：500円　●定員：なし

雑誌やウェブメディアで旅やハイクに関する記事を執筆する三田正明さんによる、日本におけるULカルチャーの歴史を俯瞰するトーク。独自の発展を続ける日本のULカルチャーと数々のコテージインダストリー(ガレージメーカー)。アメリカ生まれのULハイクはいつ、どのように日本に輸入され、拡がったのか？　道具やカルチャー、シーンを支えた人々などの話から日本におけるULハイク受容の歴史をひも解き、日本のハイクについて考えてみたい。

●時間：11月6日(日)11:00〜11:50(50分)　●料金：500円　●定員：なし

「山と道」の夏目彰さんに「山と道」のことや夏目さん自身について話していただきます。デザインプロデューサーからの転身、山道具メーカーという選択、企画、試作、ブランド立ち上げなど実際の話から、納得のいく製品とは何か、仕事と山がつながること、または、つながらないこと。そして、山と道を生きる夏目さんのライフスタイル(生き方とその考え、夢)までを聞く。

●時間：11月6日(日)13:00〜13:50(50分)　●料金：500円　●定員：なし

"Sekuna Sekuna"を合言葉に、一見ユルいですが、競争社会に対して「自分のペースで行ったらええやん！」というパンクでメッセージ性のあるデザインをシルクスクリーンプリントで表現している025tシャツさん。今回のワークショップでは、比較的簡単にできるカッターを使った製版方法で参加者オリジナルデザインを制作して、持参していだたいた白いTシャツやタオルにプリントします。 ＊染料の都合上、綿100%のものをご用意ください。

●料金：1,000円(材料費込み)　●時間：11月5日(土)13:00〜13:50／11月6日(日) 10:00〜10:50(各回50分)　●定員：各回10名

精巧なハンドメイドによって機能的かつ軽量なアルコールストーブを製作する国産ガレージメーカーである「Sanpo's Fun Lite Gear」のサンポさんによるアルコールストーブづくりワークショップです。ULハイクの世界に一歩足を踏み入れると自分で作ってみたくなるのがアルコールストーブ。今回のワークショップでは、作ってすぐに湯沸かしして楽しめる、五徳の要らないサイドバーナータイプのアルコールストーブを作ります。350ml缶を切り分けて作れるシンプルな構造ながら作りごたえがあり、完成後には実際にお湯を湧かしてお茶を楽しめます。

●料金：2,500円　●時間：11月5日(土)13:00〜14:50／11月6日(日)10:00〜11:50／12:00〜13:50(各回２コマ連続1時間50分)　●定員：各回10名　●持参物：ビールやコーラなど炭酸飲料の350ml缶で、絵柄やデザインの気に入ったものを洗って乾かして、潰れないようにして持参してください（２個あると失敗した時に予備になります）・湯沸かし用のクッカー＆カップ・コーヒーやお茶などお好きな物 ※道具類はこちらで用意します。

鹿児島県山岳連盟副会長、公認山岳指導員であり、九州トレイルランニング協会主催のサマーキャンプで講師を務める南竹成己さんによるワークショップです。地図とコンパスは使い方を知ると、登山計画から登山の実践、緊急時の行動まで、山の楽しみが広がるとともに、いざという時にも自らがどう行動すべきなのかということがわかってきます。あまり紹介されないようなコンパスを使い遊びながら技術が習得できるワークショップです。

●料金：500円　●時間：11月5日（土）13:00〜14:50／11月6日（日）8:00〜9:50（各回2コマ連続1時間50分）　●定員：各回20名　●持参物：コンパス・できれば法華院を含む地形図

今回のイベントではトークも楽しみな、東京・三鷹にあるウルトラライト•ハイキングをテーマにしたショップ「ハイカーズデポ」のオーナー、土屋智哉さんによるパッキングに関するワークショップ。省略できるのは何か？何を軽くできるのか？実際に持ち物を診断してもらいたい参加者のザックを例題に、土屋さんがザックの中身を具体的に診断します。実践的で具体的な診断の様子を見るだけでもためになる、公開型クリニックです。

●料金：500円　●時間：11月6日(日)8:00〜8:50／10:00〜10:50／12:00〜12:50(各回50分)　●定員：各回20名

アパラチアントレイルのスルーハイカーであり、日本にウルトラハイキングが紹介され始めた黎明期に、当時在住していたサンフランシスコから現在進行形の情報を発信し続けていた「べぇさん」こと勝俣隆さんによるハイカーのための食事と栄養学のワークショップ。長い距離を歩くハイカーにとって必要な食事や栄養ってどんなもの？そしてその方法は？様々な食材の紹介や袋飯の試食などを交えながらの実践的な食のワークショップです。

●料金：1,000円(材料費込み)　●時間：11月6日(日)8:00〜8:50／10:00〜10:50／12:00〜12:50(各回50分)　●定員：各回15名

地元兵庫県の六甲山を縦横無尽に遊び尽くすことで、山との新しい向き合い方やハイクやトレランに沢や岩をミックスした新しいスタイルを発信するプロショップ「Sky High Mountain Works」の北野拓也さんによるハイク＆ランのセッション。今回は九重の山をステージとし、身近なローカルのフィールドを新たな目線で捉え直してみる良いきっかけにもなるでしょう。普段、山に入っている方であればトレランのビギナーでも参加可能なセッションです。

●料金：1,000円　●時間：11月6日(日)8:00〜12:00(4時間)※終了時間は前後することがあります。　●定員：15名