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Happy Hikers BAR Vol.11

date/2018_03_30 fri

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2018年2回目のハッピーハイカーズバーは、定例の福岡での開催でした。

3月30日、前回が寒波の影響で寒かったことを考えると面白いくらいに暖かい春の夜でした。
そのおかげで桜は満開、なのに花見にではなくこのバーに今回も大勢の方々が来ていただきました。

今回もいつものように警固のトレネさんでヤドカリ開催でした。
ゲストスピーカーは、石津玉代さん、そして浦周平さんです。

石津さんはパタゴニア福岡ストアに勤められています。テーマは「ヤッホーから見える社会を縦走してみたら???」ということで、ご本人がこれまで経験されてきたデナリ登頂やアコンカグアといった極地で感じたことなどを現地の写真とともに語るところから始まりました。見渡す限りの晴天というデナリ頂上の景色の素晴らしさは写真でも伝わるレベルなので現地ではとんでもない光景だったのだろうなと思いました。
印象深いのは「6,000mの世界観」という言葉でした。そこで生き延びるためには多くの道具が必要で、「どうして自分はこうまでしてここにいるのか」という疑問をふと考えたそうです。それも日常からかけ離れた体験がなければ感じることのない問いですよね。
そして話題は社会、環境問題に移ります。日々の暮らしで消費されていくペットボトルやレジ袋に代表されるプラスチック製品が回収の流れにのらずに廃棄された場合、自然に与えるインパクトは想像以上です。スライドにもあった鳥の死骸がプラスチックの破片で満たされている写真はショックだし、親鳥が海面で誤って拾ったプラスチックゴミを雛に与えているという事実もあるそうです。マイクロプラスチックの話もあり、以前から洗顔料などに含まれるスクラブが問題になっていることは知っていましたが、このトークで使われた「買い物は投票」という言葉には考えさせられます。
最後にはネパール滞在中の動画もありとても内容の濃いトークは40分超え‥。鹿児島開催からの流れなのでしょうか笑?

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そしてその流れは止まらないのでした!

浦さんは福岡市の登山用品店(株)ラリーグラスの常務をされていて、個人的にはクライミングジムの方でお世話になっていました。そう言えばこの集まりに関わるようになったきっかけの場所でもあります。
「春山ぼちぼちテレマーク行脚」というテーマでしたが"ぼちぼち"という印象は一切なくて、25kgの道具類を背負って上高地から槍沢や横尾に移動しつつ、高所から滑り降りる様子に参加者の皆さんも驚きの声を上げていました。勝手なイメージでテレマークスキーは急斜面に向いてなさそうというのがありましたが、上級者の方が滑るとあれだけの斜面でも華麗に滑ることができるのだなと。
雪で覆われると夏では難所のエリアでも行動しやすくなるということも印象的で、もちろん雪山のリスクもあるのだけどそういう目線はスキーヤーならではなのでしょうか。春山の方が雪は安定する(傾向がある)ということも意外でした。富士山での滑走も見られ、滑りやすいポイントもあるそうです。
テレマークスキーについては以前に豊嶋さんも言われていたことですが「歩きの要素が大きい」ということでハイカーとの接点もありますね。そして最後には滑走シーンを収めた動画を流しつつ終了です。こちらも40分超えの大変充実したトークでした。

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今回の福岡開催も変わらず大盛況でした。
ちなみにこの日が豊嶋さんの誕生日の翌日だったということでバースデーケーキをこっそり用意し、サプライズでみなさんにも祝っていただきました。ありがとうございます。そして「10代並みに健康」だと言っていた豊嶋さん、おめでとうございます。

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BGMはいつものKiyoraセレクトで今回は"Bright Spring Session"をテーマに。その曲リストはこちらで見ることが出来ます。
それではまた次回のハッピーハイカーズバーにてお会いしましょう!

テキスト/内田タケハル 写真/石川博己・松岡朱香

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