Web Magazine for Kyushu Hikers Community
ハイカーログ男の脳内とちょっとスピ的なお話。
きままに脱線しつつ、時々お写真について。
お元気様です。
九州で日々を楽しんでおりますログ男です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
春夏秋冬、季節は巡ってハイキングベストシーズンの秋に突入。
本当のことをいうと、気温が高くなく草木の茂ら無さ具合、まだ虫が少ないなどを考えると春の方が好きなんですが、いかんせん僕は花粉症なもので、山に向かうことを躊躇してしまいます…。
そんな季節の移り変わりは常にグラデーション。明確な境目は無いよね。
梅雨時期なんかも”梅雨入りしてました”とか”梅雨明けてました”みたいにバックデイトで報道されることもあったような気がします。
さて、今回はそんな”境目”について触れたいと思います。
このテーマは長崎市にある仲良くさせて頂いている本屋さんと会話したときにいただいたテーマなのですが、それ以来、ことあるごとに考えたり、様々比べたりして、スルメのようにいつまでも噛み続けられるような面白いテーマだったので、皆様と共有することにしました。
境目といっても、県境とかお隣りさんとのお家の境界線のように明確になっているものもあるのですが、よくよく考えてみると境目って線があったとしても厳密にどこなんだろう。線って幅あるしね。細かいことを言うと、ね。
人間はしばしばグループに分けたがるということを耳にします。
実際心理学や社会学などでも深く研究されていると思いますが、あるグループに属することで、安心感とか満足感、優越感などを感じたいと本能的に思っているのでしょう。
でもよく考えると、ある人間が勝手に定めたグループに明確な境目なんてあるのでしょうか。人間の繋がりや関係性はスパッと機械のように分かれる精密性はないと思うので、実際はグループに属しつつもふわっとグラデーションになっている気がします。ここの部分はこの人に賛成だけど、こっちは分からないな…みたいな。
話を変えてみます。例えば綺麗にお掃除したばかりのお風呂に入りました。
シャワーを浴びた後、排水溝に髪の毛が数本引っかかっています。これはさっきまで自分に生えていた毛ですが、なんだか汚いものに見えませんか?それ、いつ汚いものになってしまったのでしょうか。
また違うシーン。野菜の皮を剥きました。その皮がシンクに無造作に落ちています。つい直前までは野菜の一部としてその手で触っていたのに、シンクに落ちている剥いた皮を見た時どう思いますか?
なんだかこれもちょっと汚いような印象を持ちませんか?さっきまでそんなことを思いもせずにその手に握っていたのに。
それらが移り変わってしまった"境目"って一体どこなんでしょうね。
自身の体の一部で言うと、唾とかどうでしょうか。
吐き出されるまでは口の中にあった液体ですが、それを吐き出した瞬間なのか、地面に着地した瞬間なのかどこかのタイミングで汚いと感じるものに変化してしまいました。
また、先ほどまで着ていた下着類とか、脱いだ後もう一回着てくださいと言うとちょっと抵抗あったりしませんか。今まで着てたのに。
それらの境目ってどこなんでしょう。
境目、面白いと思いませんか?
普段の生活をするにしても、お仕事をするにしても、基本的には成り行きに進めていくわけにはいきません。ご飯作るなら作る、トイレ行くならいく、電話するならする、と言うふうに。
それをするとかしないとか、都度どちらか決めて進めていくことの連続なのですから精神的なストレスは大いにあるはずです。そのほとんどは無意識的にではあると思いますけれど。
でも、日々起こる様々な物事、事象など、いずれも境目がはっきりしていないグラデーションになっていることが多いように思います。
だからこそ、その選択はすごくストレスがかかるし、誰か決めてくれ、となりがち。
そうしたグラデーションの中から選択していく世の中だけど、本質的にみて「どうにかなること」と「どうにもならないこと」の"境目"があります。そこをしっかりとみていけば、悩んでいることや決断に時間をかけずに済んだり、ストレスを抱えずに気持ちが楽になったりするとかしないとか。
実は、僕自身がこの境目を意識するようになってから、随分と助けられました。
天候や自然現象は自分ではどうにもならないこと。これらはスパッと諦めてそれを踏まえた行動に切り替えます。対して、仕事や人間関係は上司や取引先など相手があるのでどうにもならないと思いがちですが、人間同士のやり取りは大半はどうにかなること、と僕は分類しています。もちろん会えないとか時間がかかったり、立場や役職、上下関係もあり難しいことが大半でしょう。でも本当に無理なのか、自分でそう決めてしまっている節はありませんか。また、自分自身が変わればどうにかなるのでは無いでしょうか。人気関係はその時の気分や背景に影響されるグラデーションなのです。
日本人は昔から、海と浜辺の境目に渚と言葉をつけたり、中間色に様々な色名をつけたり、その細微な違いや位置付けに気づいて中間にあるものに美をみてきました。そう、境目です。繊細な感覚をみんな持ち合わせていると、僕は信じています。
境目という名のグラデーションゾーンについて自分なりのルールを定めてみてはいかがでしょうか。本質を見れば、大半はどれもこれも大したことはないようなことが多いような気がしてきます。
2026.9.28 ログ男
テキスト・写真/ログ男
プロフィール
ログ男
山口県下関市出身の福岡育ち
珈琲と好きなモノに囲まれて山で暮らしたい人。
ある日、会社の同僚の一言により山登りの魅力に取りつかれ、以来毎月1回以上の登山やハイキングを欠かさず今日に至る。
「自然」との出会いが自身の人生観を大きく変えてしまった…。
そんな尊い自然と、毎日一緒に暮らせることを夢見て働くサラリーマン。
さて、Leica片手に今日はどこへ行こうか。
YoutubeやInstagram、Podcastで活動内容を発信中。
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