Web Magazine for Kyushu Hikers Community
久しぶりに北海道から九州へ。今年は6月にも少し戻ってきていたので約4ヶ月ぶりの帰福となった。
北海道で家未満、小屋以上の居場所を構えることになり、スキー仲間の大工さんたちと一緒にトンカンやって建てることになったことは以前にお伝えした。
そのおかげで、この2年間は冬だけでなく夏のほとんども北海道で過ごすことになった。
北海道の夏は涼しく快適だ。酷暑が続いた九州と比べるとおそらく極楽だったと思う。
が、しかしである。
大阪生まれ、九州在住の僕にとって、北海道の夏は快適すぎた。
特にお盆が過ぎると北海道はすでに秋風が吹き始め、夏とはここでサヨナラだ。
それが、西日本育ちの体には少々物足りないのだと言うと、非難の声がもうすでに聞こえているが、実際に夏の蒸し暑さ欠乏症に見舞われるのである。
そういうわけで、遅ればせながらということは十分に知りながら帰ってきた10月の糸島には、まだほんのり夏の香りが漂っていて、僕は体の隅々までしっかりと熱気と湿度を染み渡らせた。
来年こそは真夏の九州を浴びにくるぞと思っているが、実際に戻ってくるとよせばよかったと思うのだろうか。
テキスト・写真/豊嶋秀樹