Activities

Happy Hikers BAR Vol.25

date/2020_01_17 fri

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新年正月のHappy Hikers Barは福岡開催で、場所はいつものトレネさんです。

個人的に「バーの開催日は雨天が多いな」と感じていて、この日も雨でした笑。1月らしくない気温の高さと天候が続くなか、2020年最初の開催です。今回のトークはハッピーハイカーズ事務局スタッフでもある石川さんと豊嶋さんということもあって、いつもより「アットホーム」な雰囲気でしたね。それではレポートです。

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「走ると世界が変わる」
石川博己(いしかわ・ひろみ)

まずは石川さんのトークですが、ご自身が立ち上げられた九州のランメディア[ 7trails|セブントレイルズ ]ウェブサイトの公開も重なって多忙の中、ギリギリまで資料をまとめていたとのこと。今回のトークでは石川さんが2016年に始めたランニングについて各種データも交えていろんな経験を語ってくれました。
まずスライドで出てきたのは約3年間のランニングのデータです。グラフにまとめられた走行距離と各大会でのタイムなどで、本格的かつ計画的に推移していることがわかりました。

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石川さんは今年のULTRA-TRAIL Mt.FUJI(ウルトラトレイル・マウントフジ)に出場するということで、その大きな目標に向けて、経験をまとめたものを短期集中でEchoesに「僕は山を走り始めた」として連載しています(※今月はご多忙のため難しかったそうです)。
そちらでも綴られていますが、当初はロードを中心にトレーニングを積んで各マラソン大会に出場し、フルマラソンでは2回目の出場で「サブ4」を達成し、直近の大会では3時間半に至ったとのこと。その中で徐々にトレイルランニングへのアプローチも始めていったと言います。初めてのトレランレースでは事前の見通しと現実の差に苦労したそうですが、そうした辛い経験をしっかりフィードバックして次に繋げていく過程が語られて、聴かれている方々からも時折「おお」という声が漏れます。また「走る距離を伸ばしていくと戦略が大事になってくる。走力だけじゃない」という言葉には、ちょうど同時期に放送されていた「沖縄本島サバイバルラン」のTV番組で同様のコメントをしていた方がいたので面白いなと思いました。
ソールやシューズへのこだわりと気付き、トレーニングの工夫など短いトークの中でも充実した内容でした。
その後の豊嶋さんとのクロストークでは「人間スゴイ!」という実感のこもったフレーズも出て「ランニング人生」を楽しんでいることが伝わるトークだったと思います。

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「台湾ハイキングレポート(クライミング情報のおまけ付き)」
豊嶋秀樹(とよしま・ひでき)

次のトークは豊嶋さんの台湾レポートです。昨年11月に台湾の「北一段」というルートでの山行についてのことと、龍洞というエリアでのクライミングのことも語ってくれました。
台湾は九州(本島)とほぼ同じ面積ということですが、3,000m超の高山が280座以上あるそうです。ちょっと想像もできないくらいですが、福岡から距離にして1,400kmというエリアにそのような山域があるのかと認識を新たにします。台湾では国家公園や保護区を指定して環境を保護する方針をとっており、山岳エリアでも管理されているところがあるそうです。そのため入山(入園)するには許可証(パーミッション)が必要ということで、この時には「山と道」さんのパーミッション取得代行サービスを利用したとのこと。
台中市の北東にある「北一段」というルートでの様子がスライド写真で見られましたが、豊嶋さんも言われていたように植生がいかにも違うようすで、気候のことや形成された条件の違いなどを感じます。現地のハイカーからは日本語で「頑張って」と励ましの言葉をかけてくれたりもしたそうですが、彼らは許可をとって入山することを常識としているのだろうから、楽しみ方や自然への配慮など意識が高いのではないかと考えたりもしました。下山時には親切な方が車で登山口から街まで送ってくれたそうです!

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その他にも山小屋の違いやエリアごとに変わる風景、雰囲気など多くのことが語られました。
そして台湾本島の北東部にある「龍洞」エリアでのクライミングの様子も紹介されました。ポイントに移動するまでのアプローチの写真を見て会場から悲鳴があがります。「慣れるとフリーでも大丈夫」ということでしたよ笑。「トラッド」と言われるクライミングでは「ナチュラルプロテクション」を使って極力岩を傷つけないスタイルで行われるとのこと。短い時間でとても書ききれないほどの内容で、台湾ハイクとクライミングについて語られました。

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また今回の台湾ハイキングについては、同行した中川さんが書かれた詳細な記事があるということですので、そちらも読まれてはいかがでしょうか。
『キンニク、ヒデキ&ボマの台湾北一段 メロコア・ハイキング | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING』

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この日はプレゼント交換会も行われました。それぞれ持ち寄ったものをくじを引いてもらって交換してもらいました。自分では買わないものを貰うのは楽しいですよね。いつものように予定時間は過ぎていきますが、盛況のうちに今回のバーも閉店。参加されたみなさん、ありがとうございました。

テキスト/内田タケハル 写真/渡邉祐介

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