Web Magazine for Kyushu Hikers Community
date/2025_11_29 SAT @法華院温泉山荘

2025年11月29日、2年ぶりに開催した第4回目となるハッピーハイカーズ法華院ギャザリングを無事に開催することができました。参加していただいたハッピーハイカーズのみなさん、いかがでしたでしょうか。ここで少しばかり振り返ってみたいと思います。参加できなかった皆さんにも、どんなものだったかを少しだけでもお伝えしたいと思います。そして、次回開催のためのメモとしても記しておきたいと思います。
なお、当日の写真に関してはスタッフの渡邉祐介さんが記録してくれました。法華院ギャザリングのインスタグラムで、”Looking back Happy Hikers Hokkein Gathering 2025”としてたくさんの写真を連続投稿しています。
それから、法華院ギャザリング特設サイトにはギアマルシェの詳細情報や、トークゲストについてなど、当日のプログラムについて記載しています。
ぜひこちらもあわせてご覧ください。
法華院ギャザリングでは、これまでにも毎回ごとのテーマを設定し開催してきました。
第1回のテーマ『ウルトラライト』では、ハイキングの方法としての『UL(ウルトラライト)』のみならず、物事の考え方や私たちのあり方にまで広げた『ウルトラライト』を共有しました。
第2回『ローカル』では、北海道から九州までのローカルの魅力を知ることから、私たちの足元にあるそれぞれの『ローカル』を再発見しました。
そして、パンデミックを経て開催した第3回は『ライフスタイル』をテーマに、私たち自身のこれからの『生き方』について考える、新たなきっかけや手がかりとなる場となりました。
そして、第4回となる今回は『Interbeing (インター・ビーイング)』という、聞き慣れない言葉をテーマに開催しました。この『インター・ビーイング』は、ベトナムの僧侶であるティク・ナット・ハン氏のもので、日本語では「相互共存」と訳されています。
気候変動、格差、分断、戦争など、私たちの世界はますます不安な方向へと舵を切っているように思えます。だからと言って、どうすればいいのかも確かなことはわかりません。
ティク・ナット・ハン氏は、私たちを取り巻くすべてのものは、すべてつながりを持って存在してるのだと言います。そして、私たち自身もお互いにすべてつながっていると。私たちを取り巻く様々な問題についても同様に、どこか遠い出来事というわけではなく、その問題自体も私たち自身と「相互共存」しているのです。それは、ハイカーも決して例外ではありません。
ギャザリングでは、ティク・ナット・ハン氏の言葉を氏の著書から抜粋しながら紹介させていただきました。
ギャザリングに集まった全てのハッピハイカーズのみなさんと少しの時間だけでも、このことに共感しあえたのではないでしょうか。
さて、それでは、当日のプログラムのタイムテーブルごとに振り返ってみましょう。
法華院ギャザリングでいつも盛況のプログラムは、間違いなくギアマルシェでしょう。商品はすべて自らでボッカしなければいけないという、とんでもない待遇にも関わらず、各地から手弁当で集まっていただいた出店者のみなさんありがとうございました!法華院温泉山荘2階の大広間を会場に、1ブース約2畳、畳の上に商品を並べて正座で接客というスタイルに日本の伝統を感じずにはいられません。「ギアマルシェ」よりもむしろ、「ギア市」と呼ぶべきかもしれませんね。
逆に、商品の製作者とこれほど近い距離で話せる機会もそうないのではないでしょうか。商品の売買だけでなく、いろんな話ができた人も多かったと思います。これは、ハッピーハイカーズの目的である「コミュニティ作り」そのものであると思います。
加えて、テーマである「インタービーイング」に沿った出店者の方々や、九州ローカルの出店者など、独自の視点でのキュレーションを行わせていただきました。
ご協力いただきましたみなさま、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ギアマルシェ終了後、同じ大広間でトークゲストによるプレゼンテーションを行いました。まずは、この場で話していただくのは2回目となる合同会社イートライフの山戸ユカさんです。前回は「ローカル」というテーマで八ヶ岳での暮らしについてお話しいただきました。今回は、暮らしや仕事についてのお話と共に、環境や循環に意識を向けたあり方についても話ていただきました。『私の場合は「食」を通じてですが、それぞれのやり方でできることをやってみて欲しい』というメッセージは会場のみなさんにも届いたはずです。
二人目は、山伏であり芸術家である、坂本大三郎さんに話していただきました。山伏とは何なのか、芸術との繋がりは?という問いに対して、山伏は芸術や芸能の起源に繋がっているのですという坂本さんの答えは、お話を聞くうちに腑に落ちてきます。はるか昔から、森羅万象との繋がりを大切にしてきた山伏のあり方は、まさに「インター・ビーイング」と重なるように思えます。坂本さんの話を聞いた後に山を歩いてみると、これまでのハイキングがさらに深いものとして感じられるのではないかと思いました。
山戸さん、坂本さん、お二人の話は「世界との関わり方」について、ハッとすることが多々あったと、会場の皆さんも思ったでしょう。
さて、プログラムとしてはオマケっぽく思われる懇親会ですが、コミュニティづくりを標榜しているハッピハイカーズとしては、むしろプログラム後の懇親会こそが一番の目的でもあるのです。その証拠に、今年の懇親会も大盛り上がりでした。何でそんなに盛り上るのか?そりゃ、チャリティーオークションですよね。ここでもギアマルシェの出店者のみなさんに半ば強制的にご協力いただきました。みなさんにお持ちいただいた出品物をその場で競り落としてもらうという企画です。今年もたくさんのチャリティーをいただきありがとうございました。収益金は、法華院温泉山荘様にご相談しながら、くじゅうの山の保全に使わせていただいています。これまでにもトレイル整備の資材購入費などとして寄付させていただきました。前回の収益金については、山荘の社長、弘蔵様からのご提案で、坊ガツルをのぞむ坂の途中に2台のベンチを寄贈させていただきました。くじゅうへ来られる際には、ぜひこのベンチに腰を掛け、ひと休みして下さい。
このような具合で、無事にギャザリングを開催できたことは、一重に法華院温泉山荘様のご協力によるものです。今回も本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そして、ハッピハイカーズは非営利事業として活動しています。ギャザリングの準備や運営に関しても、有志によるボランティアとなっています。ここでスタッフのみんなにも感謝を表明したいと思います。お疲れ様でした!
最後に、これからのハッピーハイカーズについても少し。ハッピーハイカーズは、活動し始めて10年となりました。これからも無理のないかたちで、できることをやっていこうと思っています。ささやかながらも、こうしてみなさんが集える場を作ったり、繋がれるコミュニティを運営できるということは、僕たちにとって大きな喜びです。一緒に活動したいという方がいればぜひお声がけください。よろしくお願いします。
それから、山に行って写真を撮ってインスタグラムに投稿するときには、ぜひ#happyhikerskyushuのハッシュタグをつけてください。このウェブブマガジンの毎月のキービジュアルも#happyhikerskyushuの中からお借りしています。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、またくじゅうで会いましょう。
ありがとうございました。
ハッピーハイカーズ 発起人
豊嶋秀樹