Web Magazine for Kyushu Hikers Community
本気で遊んでたら、気づけばそこはインドだった
今朝この時期にもう開花していた(2/19現在)
福岡では近年で最も早い
この早期の開花を見て
地球温暖化がさらに進行しているのかも
春が近いのかも
コブシの花言葉(「歓迎」「友情」)を
実感しやすい出会いと別れの季節到来かも
ミモザ(「感謝」「思いやり」「友情」)も
開花時期がほぼ同じだけに花言葉も似てんな
と連想ゲームが始まる
ちなみにコブシの開花にいち早く気づいたのは
10年以上定点観測しているから
蕾が膨張していたのを事前に見ていたからで
いつ咲くのかと毎日の通勤の楽しみになっていた
それが能登の災害派遣から帰ってきた直後の朝に
なんと咲いてるではないか
九州人からは日本アルプスなど標高のある山などは憧憬の念がある
ヨーロッパアルプスなどの海外の山は言わずもがな
そこに行くことや行って見られる景色
体験は非日常として貴重なもの
だけど一番の恩恵はそこでの体験ではなく
非日常から日常に戻った時の感じ方
何を見るかではなくどう見るか
九州以外の山を見て九州の山の素晴らしさに気づくような
被災地で生活していつもある利便性に改めて感謝するような
過去の事実は変えられないがその印象は変えられるような
キャパが小さいせいか毎日に心の余裕があまりない
早く休みにならないかな
あそこの山に早く行きたいななど
無意識に現実逃避が始まっている
そう
極端に言うと
夢を見てなんとか毎日をやり過ごしている
「You may say I’m a dreamer but I’m not only one.」と
歌ったジョンレノンにExactly , me too!と伝えたい
でももし常日頃から日常のありがたみを感じ続けられれば
山も旅も不自由を味わうことも
必要ではなくなるのかもしれない
それは頭ではわかっているが
僕は毎日を忙しなく生きている
その中では大小様々な事が起きている
ちょっとした人とのトラブル
つまづきや苛立ち
そのような中でいつの間にか目の前のことに埋没してしまう
だから僕は山に行き
旅に出て不自由を楽しみアソブのだろう
日常のありがたみを思い出すために
狭まった視点を俯瞰するために
世界の見方を変えるために
これ、仏教哲学やん
最後に九州人の先輩の言葉を紹介したい
枯れ木に花咲くに驚くより生木に花咲くに驚け(三浦梅園)
これからもコブシの開花に驚いていきたい
テキスト・写真/別府浩司
プロフィール
別府浩司(べっぷ・こうじ) 2009年、職場の先輩に偶然誘われて出た大会で山の中を走ることに魅了され、 山を走ることを通して、考え方や食生活などライフスタイル全てが変わり、 現在はアシュタンガヨガ、スパイスフードと合わせて没入している。