Echoes

連載僕のULモノローグ

ハイキングスタイルやギアのこと、
ウルトラライトハイキングにまつわる僕のつぶやき

8僕のEssentials2

「やはり山の天気は気まぐれだなあ」雷山から井原山への縦走路、福岡の市内からはそんな遠くないのにすごく山奥の山域に来た気がする、ガスが立ち込め視界が狭いからか。熊笹に付いた水分が着ているフリースに染み込むのを感じるのだが、雨が降ってる訳ではないので雨具を着込む程ではない、そういう時は薄手のウインドシェルが役に立つ。パランテのボトムポケットに押し込んだシェルを出し歩きながらフリースの上に羽織った、下半身は短パンにスニーカーだから濡れるに任せよう。

image ガスが立ち込める縦走路。

ウインドシェルは人によって使う使わないがあるギアだと思うのだが私は持っていく派。普段通気性の良いフリースを着て行動する事が多い僕は寒くなればウインドシェルを上から羽織りレイヤリングすれば簡易的に保温着になり変わるからだ。

image 井原山山頂、残念ながら展望はゼロだった。写真を一枚撮り終えてすぐに先を急いだ

私が愛用するウインドシェルはモンベルのタキオンアノラック、ハーフジップの超軽量タイプ。色々なアウトドアメーカーが様々な軽量ウインドシェルを販売してる中でも僕のお気に入りだ。今回の連載も僕のバックパックの中のお気に入りの必需品達をピックアップしてみた。

mont-bell タキオンアノラック

まあ単に更新してないだけという説もある僕の変わらないパッキングリストの中でも昔からある地味な部類の超軽量アノラック、モンベルUSAでの取り扱いのせいか少しだけレアアイテムだった記憶がある、ポケット無しの実測49グラム。当時はすごく軽いウインドシェルだったのだけど今はどうだか知らない。破れも無いし無くなりそうで無くならない(行方不明にはしょっちゅうなる)地味ながら愛すべきアイテム。

image ペラペラな生地なのですぐに破けそう?

グースフィートギア DCF ダウンパンツ

アメリカのダウンガーメントメーカー「グースフィートギア」、フルオーダー出来るダウンジャケットやダウンパンツ、ダウンブーティなど作ってるガレージブランドなんだけどこちらはDCF。一般的なシルナイロンではなくDCFである事に意味があるのかはさておき何となく楽しそうなので購入してみた。効果は体感よくわからないが寒がりな僕に安心をもう一段上げてくれるアイテム。まあ気持ち軽いからいいか、軽いは正義。実測176g。

image ダウン量は115g‼ 羽毛が透けて見えるのがセクシー

Titanium goat Kestrel Bivy

今は無き「チタニウムゴート」のケストレルビビィ。チタニウムゴートもその昔シェルターやビビィなど面白いギアを販売していたブランドだ。 僕はフロアレスシェルターを使うので虫や結露対策にビビィを併用するのだけど昔購入したこの野暮ったいシルナイロンでできたビビィが大変気に入っている。夏場での僕のテントの写真には必ずと言っていいほどこのビビィが一緒に写っています。虫対策は夏場では必須だし絶対忘れてはいけないアイテムのひとつです。

image 発色の良いオレンジ色がカッコいい!

FLATEARTH EQUIPMENT MONK’S STOVE

僕の中で最新のギア、フラットアースイクイップメントのアルコールストーブ。
このアルストは、今までクッキングシステムでのファイナルアンサーは「トレイルデザインズのカルデラコーンであり12-10ストーブである」という僕の鉄壁な牙城を崩されそうなくらいの衝撃だった。まさかそんなギアを友人が作り出すとは思ってもみなかったですw アルコールストーブのサイズ、燃費、クオリティに言葉を失いました、いや、大はしゃぎしてたw

image ビール缶のデザインを生かした風貌もめっちゃかっこいい!

あとがき
今回もパッキングリストを見返しながら個人的こだわりのギアをピックアップした「僕のEssentials 第二弾」でした。
数年前から代り映えせず使い続けている道具ばかりだけれど最後に紹介したギアは久しぶりに胸アツになりました。昔みたいにインターネットにかじりついて新しいギアを探すことは無くなったけれどドキドキするあの感覚を思い出したからまた色々ポチってみようかな?

テキスト・写真/吉田亮太郎

プロフィール

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吉田亮太郎(よしだ・りょうたろう) インスタグラムでは「moss_hikes」の名前でULバックパッキングを全力模索中。
半分に切った歯ブラシ、背中の空いた寝袋、中途半端な長さのペラペラなマット。
すべて満たされてはないけれど、私は元気です。

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