One Day

Day 2720240104 / 晴れ

image 窓からの景色についつい見とれてしまう日も多い

冬の北海道に暮らすようになって、もう15年ほどになるが、今年の新年はこれまでにない場所で迎えることになった。というのも、経緯は割愛するが、去年の夏からテレマークスキー繋がりの大工さんと一緒に建てていた自分の家で年を越すことになったからだ。その家というのが、これも経緯は割愛させてもらうが、電気、水道、下水などのインフラが繋がっていない、俗にいう「オフグリッド」なのである。電気はソーラー発電、水は近くの湧水で汲み、トイレはコンポストトイレ、ストーブは薪ストーブ、風呂は村内の温泉で、そして一番大変なのは除雪である。この家は公道から150メートルほど入ったところに位置しているため、道路までの道を除雪するという普通では考えられないオプションまで揃ったフル装備となっている。雪が降る頃から実験的に住み始めてみたが、これが思っていたよりもうまくいっている。
当然、生活のためにやらなければならない仕事は多いし、そのためにかなりの時間を費やさなければならないというのも事実だ。でも、それがどういうわけか、苦にならない。もちろん、ほぼ肉体仕事なので疲れはするが、それが苦労というふうには感じないのだ。
むしろ、生活することへの直接的な関わりが多くなるほど喜びが増しているように思う。
お金を稼ぐための仕事とは異なる生きていくための仕事という、本来の仕事に費やす時間に清々しさを感じるのだ。
スキーをするためにここにいるので、雪が降ると嬉々としていたのだが、今年からは「さぁ、除雪だ」と、また別種の喜びとして雪と戯れている。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

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