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調べてみると、僕が冬の間を暮らす北海道の真狩村は「東経140°39′ 北緯42°45′40″」に位置し、一方、夏を過ごす福岡市は「東経 130゜24′06″、北緯 33゜35′24″」ということだった。
その差をわかりやすく書くと、真狩村は福岡市よりもそれぞれ東に約10度、北に10度のところにあるということになる。
さらに数字を追いかけてみると、夏至のそれぞれの日の出は真狩村が3時59分、福岡市が5時9分、日の入りは真狩村が19時19分、福岡市が19時32分となっている。日の出は1時間10分も真狩村の方が早い。冬至ではどうかというと、日の出日の入りはそれぞれ、真狩村が7時4分と16時7分、福岡市が7時19分と17時15分なので、日の入りの方の差が1時間8分と大きくなっている。ちなみに夏至の日の太陽の南中高度は、北緯の差がそのまま反映されるのでこれも10度ほどの差がつくことになり、真狩村が70.4度で福岡市は79.8度であり、冬至はその逆である。
一方、春分の日と秋分の日の太陽の動きについては、北緯の差は関係せず、東経の差である10度が日の出と日の入り時刻に影響を与えることになり、それぞれ1時間ほどの差がつくことになる。
こうやって数字で比較すると、同じ日本でも北海道と九州では太陽との関わり方が随分違うことに改めて驚く。ここまで違ってくると、身体にも何らかの影響はありそうだ。こちらもついでに調べてみると、日照時間が減ると骨や歯を作るのに必要なビタミンDが不足し、精神面で大きな影響を与えるホルモンであるセロトニンの分泌が減少するということだった。
夏至では北海道の方が日の出が早いし、当時では九州の方が日の入りが遅くなるので日照時間的には五分五分であるが、朝の4時から日光を浴びることはあまりなさそうなので、実際に日光を浴びる時間では九州の方が随分と長くなりそうだ。
北海道と九州における身体や精神への影響の違いは調べればまだまだ出てきそうだ。
春眠暁を覚えず、となりがちなところをがんばって早起きして活動しようと思う。
テキスト・写真/豊嶋秀樹