One Day

Day 3420240817 / 晴れ

ニセコアンヌプリの麓にたたずむ鏡沼 ニセコアンヌプリの麓にたたずむ鏡沼には直径1メートルほどの小さな浮島がある。風の影響であっちへこっちへと漂う小さな陸地はまるで大きな亀の甲羅のようにも見える。

この夏も、訳あって北海道に滞在したままになっているので、もうしばらく北海道の便りとなることをお許しいただきたい。

ニセコのHANAZONOゲレンデの中腹にあるゲートからコースを外れ、しばらく行くと冬には真っ白の雪原が広がっているように見えるのが「鏡沼」だ。
夏には、ご覧のようにまさに鏡のような水面にまわりの景色が映り込む様が美しい。
鏡沼周辺には気軽に歩けるトレイルがあり、多くのハイカーやトレイルランナーにとってお気に入りのルートになっている。

北海道も例に漏れず、今年は暑かった。もちろん、それが九州の比ではないことは承知の上である。最高気温が32度程度で、日中は暑くとも陽が沈んだ途端にスゥっと涼しい風が吹き抜ける。九州の酷暑からすると快適って言うんだよと睨まれても仕方がない。しかし、である。日頃から冷涼な気候に慣れ親しんだ体に、32度はそれなりに堪えるのだ。と、いくら言ってもわかってもらえないのは、自分自身でもよく知っている。僕も数年前まで北海道の友人に対して同じようなリアクションをしていたのだから。

そんな北海道の夏は、お盆を過ぎると九州とのギャップがさらに大きくなる。残暑らしい感じはないままに、足早に過ぎ去っていく夏と同じくらいに気の早い秋の気配が漂い始めるからだ。
確かに爽やかでいいと言えば良いんだが、もうしばらくだけビールを美味しく飲ませておいておくれよと、不満げに呟いてみるのは九州のみなさんからすると「それ、贅沢やけん」と言うことなのでしょう。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

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