Web Magazine for Kyushu Hikers Community
「エルニーニョ」や「ラニーニャ」と言われる現象についてはご存じの方が多いだろう。具体的に、気象庁のホームページを参照すると「エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。」と説明されている。
今年の日本の冬は、ラニーニャ現象の影響により西高東低の気圧配置が強まり、寒気が流れ込みやすく雪の多い年となると言われていた。
事実、北日本のみならず九州地方でも例年よりも多くの降雪が観測されたことは周知のとおり。
しかし、それは12月の話。僕の冬の拠点である北海道のニセコ地方では、「19年来の豪雪」とまで言われ、パウダージャンキーたちを乱舞させたのも束の間、1月に入るとその勢いはどこへやら。プラス気温の続く日々となり、これを書いている1月28日現在において、もう2週間ほど降雪がないときている。
異常気象?そうではない。もしあなたが、雪や波の動向に常に注目していれば、気候変動だということを疑わないだろう。豪雨しかり。もはや「異常」ではなく、こういう気候になっちゃったのだ。
いつまでこうしてスキーを楽しむことができるのだろうと、モヤモヤとした気持ちにさいなまれながらも、何かできることはないのかと、悪あがきに知恵を巡らせることは無駄ではないはずだ。自分の生活を変えてみることを億劫に思わず毎日を過ごしてみよう。降った雪を余すところなく滑り切ることがそのスタートだ。
テキスト・写真/豊嶋秀樹