One Day

Day 4120250320 / 晴れ

羊蹄山 窓からの風景はまだ真冬のようだが、随分と右側へ移動している夕日の沈む位置で、春の訪れを知ることができる

春分の日。
白い雪に覆われた景色はまだ冬のそれであるが、春霞の影響で、夕焼けの色が淡いピンクになってくると春だなぁという気持ちになってくる。
「春分」は太陽の動きをもとに一年間を24つに分けた「二十四節気」のひとつである。春分の日を境に様々な作業がスタートするようで、周囲の農家さんたちの動きが活発になる。もともと、二十四節気は農作業のスケジュールを見極めるために生まれたと言われるのも頷ける。
スキーヤーにとってもこの辺りがそろそろパウダースノーとのお別れの時期になる。ここからは、気温が上下ともに雪は溶けたり凍ったりを繰り返して、「ザラメ」と呼ばれる春の雪へと変化していく。このザラメ雪が厳冬期のパウダースノーにも引けを取らない魅力的な雪なのである。
同時に、厳冬期にはなかなか山の深くへ入っていくことは難しいが、天気の周期がはっきりしてくるこの頃から、今まで踏み込めなかったところまで足を伸ばせるようになるのも春の楽しみである。

今日からは昼の時間がどんどん長くなっていく。
のんびりと麗かな春のスキーハイキングの季節が待ち遠しい。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

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