Echoes

連載買うなら登れ!

ハイク初心者に贈る、はちゃめちゃ山&散財記録。
買うなら登れ、まずは減価償却!

4山と道に遭難!?

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おそろいだけど、三人三様の後ろ姿

「あっ、3人おそろいやん!」示し合わせたわけでもないのに、3人とも『山と道』のザック「MINI」ではないか。とはいえ、そのたたずまいは三人三様。テン泊などで荷物が多い時は「THREE(40L ※vol.1で紹介)」を使うけれど、デイハイクはもっぱらこれだ。雪山登山の装備は普段よりかさばるけれど、サイズ調整(25L〜30L)がしやすいので全く問題ナシ。ちなみに「MINI」はタウンユースしても十分オシャレだし、「THREE」はその軽さ(638g)ゆえ、荷物の重量制限が厳しいLCCでの旅行に重宝した(ゴロゴロキャリーだと2kgぐらいはある)。

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image デイハイクから小屋泊、1泊2日程度のULハイキングを想定して作られたMINI。機能性はもちろん、デザインも秀逸。

山と道? それ、どこの道???

これを読まれているみなさんにも、お気に入りのブランドやメーカーがおありだろう。あくまで私個人のイメージだが、質実剛健のモンベル、こなれ感MAXのパタゴニア、みんな大好きザノースフェイスなどなど、好みのスタイルはもちろん、アウトドア傾向(嗜好)が分かってくる。

山に登り始めた頃を思い返すと、ランニング用のウエアを代用したり、登山用品店のセール品でしのいだり、100m先からでも「あ、素人さん来た」と一目瞭然のちぐはぐファッション。周りの山友を見渡すと、むむ、なんだかオシャレじゃないか〜。「あ、これは『山と道』ね。軽いし、すごく動きやすいんよ」と友人。ん? 山と道? それ、どこの道???

image 山を始めたての頃。パタゴニア、ノース、サロモン……ブランド乱立な上、むやみやたらにカラフル。ああ、黒歴史。

洗濯カゴに必ず1枚。

『山と道』とは、2011年に創業された山道具のメイカー。流行の商品を作るのではなく、山歩きの経験によって生み出された道具は使い勝手はもちろん、新しいカルチャーを創造している……と絞り出してみたが、私ごときが語りきれるわけがない。できることは、その恩恵を享受するのみ。さぁ、買うぞ!

“ファースト山と道”は「5-Pocket Shorts」だった。文字通り5つのポケット付きのシンプルなショートパンツだが、軽くて汗抜けもよく、長からず短からずの絶妙な丈感ったら! 山ほど持っていたNI○Eやad○dasはすっかり出番をなくし、山はもちろんランニングやアウトドアレジャー、家でもこれで過ごす始末。洗濯カゴに必ず1枚は入っていた。

image トレイル仲間と阿蘇へ。ドレスコードか指定服か、ほとんどのメンバーが『山と道』のショートパンツを着用。

StayHomeで「ポチリ病」が重症化

難点といえば、私の住む地域に取り扱い店舗がないこと。少し離れたところに『GRiPS』さんや『旅道具と人-HouHou-〈ホウホウ〉』さんがあるが、なかなか頻繁には行けなかったりする。よって通販に頼るわけだが、コロナ禍による外出自粛にてStay Home時間も長く、これまた暇にまかせてお酒でも飲み過ぎた日にゃ……。「欠品カラーが再販されてる」「新商品出てるし!」ええい、ポチッ(購入ボタンクリック)! 通称「ポチリ病」にかかってしまった人、いいや重症化してしまった人、私だけではないはずだ。

image たまっていく空箱(ほんの一部 ※捨てられない)は見て見ぬふり。

銀行口座は山と道に直結!?

ひとつ増え、ふたつ増え…… 圧巻を通り越して震えたが、およそ1年半を通して13アイテム、いや、2アイテムを予約注文しているから、計15アイテムがそろったことになる。私の銀行口座は『山と道』につながっているに違いない。

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新型コロナ収束のあかつきには……

『山と道』との出会いによって、山活動の機能性が向上しただけではなく、好きなスタイルを身にまとう高揚感、商品を心待ちにするワクワク感を得ることができた。元気を失いがちな日々だからこそ、自分ができること、できる範囲で楽しみを追求していければいいなと思う。

今は近隣の山をうろちょろするぐらいしかできないけれど、新型コロナ収束(終息)のあかつきには、山仲間と一緒に日本中、世界中の頂を踏みたいものだ。万全かつ、お気に入りのギアをまとってね。

image コラムの構想を練りながら、近場の山にハイクへ。その帰りに寄り道……。『山と道』から抜け出せない。しっかり遭難中である。

<買ったもの>
山と道/THREE(¥27,500)※計上済
山と道/MINI(¥25,500)
山と道/Merino Full Zip Hoody(¥17,000)
山と道/Light Merino Kangaroo Pocket T-shirt(¥9,500)
山と道/DW 5-Pocket Pants(¥16,500)
山と道/One Tuck 5-Pocket Pants(¥16,000)
山と道/Light 5-Pocket Pants(¥15,500)
山と道/5-Pocket Shorts Light(¥12,000)×3
山と道/5-Pocket Shorts(¥12,000)
山と道/Merino Knit Cap(¥4,500)
山と道/Merino Cap(¥4,500)※計上済
山と道/Zip Pack(3,000)
山と道/Sacoche(¥3,000)※メルカリ

合計・・・¥158,500

総合計金額・・・¥404,872 ※2021/1現在。あくまで目安金額です

<登った山>
0_油山 ※キャンプ場まで(福岡)ノーカウント
1_くじゅう(大分)
2_背振山(佐賀)
3_雷山・井原山(福岡)
4_くじゅう(大分)
5_赤村(福岡)
6_古処山(福岡)
7_くじゅう(大分)
8_くじゅう(大分)
9_阿蘇山(熊本)
10_皿倉山(北九州)
11_宮島(広島)
12_福智山(北九州)
13_阿蘇山(熊本)
14_宝満山(福岡)
15_宝満山(福岡)
16_英彦山(福岡)
17_可也山(福岡)
18_宝満山(福岡)
19_三日月・立花山(福岡)

<本日のコスト> ※合計金額÷登山回数として換算
登山1回あたり・・・・¥21,309

◆ 独り言:近所の山に入り(登り)びたる日々。回数増えて単価ダウン。でも、なかなか減らない……。

テキスト・写真/古川カナエ

プロフィール

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古川カナエ 2009年、乳がんが発覚。「このままヘタってなるものか」と景気づけに富士山に挑戦。そのまま登山にハマるかと思いきや、勢いあまってランニング&トレイル方面へ。買い物大好きインドア派、果たして素敵ハイカーへと登りつめることができるのか!? ハイク初心者に贈る、はちゃめちゃ山&散財記録。
フリーライターたまにアクセサリー作家。お酒と猫とカレーが好き。

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