One Day

Day 1720221202 / 霧のち晴れ

image 三嶺から剣山を繋ぐ25kmほどになる変化に富む徳島県のトレイルは何度歩いても素晴らしい。人気のトレイルもこの時期になると人影もまばらになり、ひっそりとしたハイキングが楽しめる。

ひょんなことから始まった『神山ハイキングクラブ』という活動についてはこのコーナーのDay04にも書いた。
この活動の目的は、「ULハイキングの方法や思想を、いかに自分の生活や仕事に応用できるか?」ということを実践を通じて考えることにある。衣食住を最小の単位で表現するULハイキングのノウハウは、そのまま我々のライフのあり方に響く示唆に満ちている。
具体的な活動としては、衣食住というテーマの中で毎回異なったトピックを設定してワークショプを行い、そこで作ったり得たりした道具や食料、方法論などを実際のハイキングで試してみるということを毎回行なっている。
今回は、メンバーのJOCRIC(https://www.jockric.com/)のクロちゃんの指導のもとワークショップを開催し、みんなそれぞれにタープを作ってハイキングに出かけた。
タイベックを使用したシンプルな構造のタープであるが、慣れない作業に手こずりながら制作すること自体を楽しんだ。これまでミシンもろくに使ったことがなかったが、せっかくなので切り端の処理も美しくやってみようとチャレンジした。
結果、見た目には立派な白く美しいタープが完成した。これは生活に置き換えると自分の家を自分で作るということに他ならない。この時点ですでに学びと気づきが溢れる時間となった。
さて、実際のハイキングでどうなったかというと、これがまた更なる豊かな経験となり、同時にさまざまな課題も与えてくれた。
次回は、改良を加えたタープを作って歩いてみたい。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

facebookページ 公式インスタグラム