One Day

Day 3320240708 / 晴れ

image 神山町の中心を流れる鮎喰川(あくいがわ)は、神山町を源流とし最終的に吉野川へと流れ込む。夏になると子供も大人もお気に入りのポイントで川遊びを楽しんでいる姿が見られる。

『神山ハイキングクラブ』なる活動については、これまでにも何度か書かせてもらった。

“この活動の目的は、「ULハイキングの方法や思想を、いかに自分の生活や仕事に応用できるか?」ということを実践を通じて考えることにある。衣食住を最小の単位で表現するULハイキングのノウハウは、そのまま我々のライフのあり方に響く示唆に満ちている。”

これは、2022年に書いたDay17からの引用だ。
それから2年たったわけであるが、このたび、神山町にある「神山まるごと高専」で、ULハイキングの思考法を、生徒たちの生活のなかでイメージしやすいようにアレンジを加えて特別授業というカタチで話させてもらった。
具体的には、「これさえあれば何とかなる!」というテーマで、ブルーシートを使ってのタープとして張ってみるとこや、空き缶でアルコールストーブを作り湯沸かしをしてみるというようなワークショップと、普段通学時に持っている持ち物をひとつひとつその重さを計りリスト化したり、寮の自分の部屋(この学校は全寮制である)にある持ち物全すべてをリスト化し、必要なものと必ずしも必要ではないものに仕分けるような作業をしてもらった。
この授業でどこまでこちらの真意が伝わったのかは未知数ではあるが、この経験を通じ、むしろ僕らが、俄然、冒頭に引用した我々の活動の大いなる可能性を再確認できたということが最大の収穫となった。

もちろん、機会を与えてもらえるのであれば、授業としての有効性をもっとブラッシュアップできたらと思うし、そうならなくてもやれることは色々とありそうだ。

あらためてULハイキングのおもしろさに向き合ったハッとする一日となった。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

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